この記事でわかること

  • クリニックで組織性が重要視される理由
  • マネジメントができる人材を育成するには

クリニックで活躍するマネジメント人材の育成方法

昨今、医療の複雑化と多角的な治療アプローチから、チーム医療が求められているのは周知の通りです。病院・クリニックにかかわらず、さまざまな役割の従業員が「各々の高い専門性を発揮し、持ち場を守る」ことが重要になります。しかし、単に「自分の役割の範囲内だけやっていれば良い」という個人性の強い考えだけでは、チーム医療の実践は望めません。One for all,All for oneのマインドで職務を全うする個人で組成されている組織性の高いチームであることが大切です。

クリニックで「マネジメント人材」が重要視される理由

経営において、継続的な経済活動を行う上で、より多くの人々へ価値を届けるために組織の拡大は必然です。

しかしながら、無軌道に組織を拡大してしまったことで、これまで提供していた医療レベルよりも下がってしまうケースが少なくないことも事実としてあります。

例えば、診療では従業員の連携がうまくいかず、患者様の情報共有や治療計画の立案などで伝達ミスが生じ、あわや医療事故というケースがありました。その結果、悪い評判を生み収益性が大きく下落してしまったことで閉院という最悪のシナリオをたどってしまったのです。

このケースでは、現場をマネジメントする人材が不足しており、現場の従業員が都度、各々の判断で意思決定を行っていたことが原因でした。決裁者と現場を繋ぐマネジメント人材がいて、正しく意思決定すれば上述したケースは起きなかったと言えます。

マネジメントができる人材を育成するには

正しく意思決定できるマネジメント人材は、どうすれば育つのか?
医療系人材コンサルティング会社に勤務していた際、複数の医院にて実施した3段階の育成について紹介しますので、ご参考ください。

①答えを渡すのではなく、問いを投げかける

業務に関する質問の場面で「○○してください」ではなく、「○○で良いと思いますが、どうでしょうか?」「なぜそれが良いと考えますか?」と問いを投げかけるコミュニケーションを心がけてください。

マネジメント人材に必要な一つの要素として、「質の高い意思決定」があげられます。質の高い意思決定を行うには、意思決定の場面が多く必要であり、自分で意思を示し、行動することを可能な限り多く設けることが重要です。なお、回答に対しては必ずフィードバックしてください。育成したい人材が良い判断をしなか否かを適切に伝えることで自身の意思決定の正誤が理解でき、より精度の高い意思決定ができるようになります。

②目標を設定する

次に、医院の理念、ビジョン、提供価値、存在意義を伝え、組織の目標を一緒に考えてください

目標やビジョンが理解できていなければ、意思決定においての判断軸が定まらず、求めるマネジメント人材の育成は叶いません。正しい意思決定は正しい判断軸にあるため、目標設定は必要不可欠です。

③権限範囲を広げる

意思決定の精度が高まり、目標設定できれば権限を付与します。

これまで最終判断を仰いでいたことを徐々に移行させていきます。できれば、育成人材の得意分野の意思決定を任せると良いでしょう。ただし、上位決裁者とのコミュニケーションは欠かさず行います。権限には責任が伴い、マネジメント人材の未熟さゆえのトラブルも想定されるため丸投げにしないことが大切です。そして、意思決定に対してのフィードバックも必ず実施をお願いします。

まとめ

マネジメント人材の育成は、一朝一夕でできるものではありません。時には口を出したいこともあろうかと思いますが、そこは温かい目で見守り、正しくフィードバックすることで確実に成長していきますのでそこを信じて実施してください。

クラシコでは、経営層の理念、ビジョン、ミッション、経営戦略の立案ならびにマネジメント人材の育成などもサポートさせていただきます。ご興味ございましたらお問い合わせください。