この記事でわかること

  • 自院にとっての活躍できる人材を定める
  • 選考基準は具体的に設定をする
  • 活躍人材のスキルの言語化が、選考やキャリアアップの判断材料になる

自院で活躍する良い人材を採用する方法

100医院あれば100通りの「活躍」

人材採用において、「自院で活躍できる」人材を期待するのは当然のことかと思います。

「どんな方でも良いのでとにかく人手が欲しい」と言いつつも、結局選考が進むと、より良い人材を求めることに心変わりするのは珍しい話ではありません。
ですが、より良い人材すなわち「自院で活躍できる人材」は医院によって異なります。「良い人を採用したい」と言っても、各医院の「良い人」は同じではありません。

なぜならば、医院のコンセプトや患者層、治療方針、理念やビジョンにより、活かせるスキルが異なるためです。100医院あれば100通りの活躍スキルが存在しますので、自院にとってどんなスキルや経験を持つ方が「良い人」なのか、この機会に考えてみましょう。

活躍人材のスキルの言語化

例えば、選考の場合、「なんとなく良い人」といった感覚のみでの採用だとミスマッチのリスクが増大します。自院での選考基準をできる限り詳細に言語化し、設定された基準を元に、活躍できる人材か見極め、選考を進めなければなりません。

例えば、患者さんとのコミュニケーションを多く求める医院であれば、スタッフの採用においてもコミュニケーションスキルを重点的にチェックします。専門領域での治療をメインに実施しているのであれば、専門知識や経験を中心にヒアリングを行います。

また、院内の人間関係の軋轢を低減したいのであれば、既存スタッフとの価値観やライフスタイルとどれほどマッチするか、求職者の人間性などがわかるようなインタビューを行います。

活躍のためのスキル

参考材料として、10年ほど前に経済産業省が定義した「社会人基礎力」というものがあります。3つの能力とそれを構成する12の要素が明示されており、採用基準や人事考課などで活用できるものです。

前に踏み出す力(アクション)

  • 主体性…自ら進んで業務に取り組むこと
  • 働きかけ力…仲間に働きかけ巻き込む力
  • 実行力…目的を設定し、確実に行動する力

考え抜く力(シンキング)

  • 課題発見力…現状を分析し目的や課題を明らかにする力
  • 計画力…課題の解決に向けたプロセスを明らかにし準備する力
  • 想像力…新しい価値を生み出す力

チームで働く力(チームワーク)

  • 発信力…自分の意見をわかりやすく伝える力
  • 傾聴力…相手の意見を丁寧に聴く力
  • 柔軟性…意見の違いや立場の違いを理解する力
  • 状況把握力…自分と周囲の人々や物事との関係性を理解する力
  • 規律性…自分と周囲の人々や物事との関係性を理解する力
  • ストレスコントロール…ストレスの発生源に対応する力

まとめ

例えば、「傾聴力…相手の意見を丁寧に聞く力」では、患者様や同僚との対話において、相手の話に耳を傾けているか、他者の意見を受け入れられているか、対話の内容がどの程度理解できているかなど、実際の業務の中での表出をチェックすることで傾聴力のレベルをある程度見定めることが可能です。

まずは上記項目が、自院のどのような場面で発現するのか思い返してみてください。そして、自院における活躍人材のスキルを言語化し、個々人のキャリア・スキルアップに繋げてみてはいかがでしょうか。