この記事でわかること

  • 「開業する!」と決めたらすぐに取り組むこと
  • 「何を実現するか」を設定する
  • 「どのように実現するか」を設定する

開業医がすべき「目標設定」

「開業」するということは「経営者になる」ということです。経営者になると、勤務医の頃とはひと味違った、未知の体験が多くなります。その中には思い描いていた成功だけでなく、想定外のリスクも沢山あります。円滑な経営を目指すにあたり、可能な限り、リスクを回避したいというのは誰もが考えることです。

それでは、リスクをできる限り回避し、安定的に経営していくためにはどうすれば良いのでしょうか。
ここでお伝えしたいことは、「開業する!」と決めたその日から取り組んでいただきたいことです。
安定的な経営の実現のためにぜひご参考いただけると幸いです。

「開業する!」と決めたらすぐに取り組むこと。

開業することを「船の出港」に例えることがあります。自らの船で大海原に向かうのですが、何の目的で、どこに向かうのかがなければ船は遭難してしまいます。医院の経営も同様です。医院は何のために、どこへ進むのかを明確にすることで、遭難や沈没のリスクを低減し、目的地へ辿り着けるのです。

開業によって「何を実現するか?」「どうやって実現するか?」を決めることが重要です。

「何を実現するか」を設定する

開業することによって実現したいことは様々です。
「ご自身の理想とする医療を追求したい」「地域医療に関わりたい」など医業を志した理由と合致することも多いでしょう。

そこで考えていただくポイントは、過去、現在において「ご自身のターニングポイントで誰にどんな影響を与えたのか」を整理いただくことです。そうすると、必然的にその延長線上である未来すなわち、医院の目指す方向性が見えてきます。

例えば、過去において、なぜ医師または歯科医師を目指したのか考えてみることです。
そして、実際に医業に携わっていく中で「誰のどんな問題を」「どのような形で解決できたのか」できるかぎり具体的に挙げてみましょう。

次に、現在においては過去の体験により「自身に何ができるようになったのか(CAN)」棚卸ししてみましょう。そして今、「何をすべきか(MUST)」を追究し、現在のご自身の役割や使命を明らかにします。

最後に、未来です。過去、現在を踏まえ、担ってきた役割や背負っている使命を果たした先に、「何が実現できるのか」「何を実現したいのか(WILL)」をイメージしてみましょう。

  1. 医師または歯科医師になった理由(MUST)
  2. 医業を通じて解決できた課題(CAN)
  3. 課題解決したことで今後、実現できること、実現したいこと(WILL)

「どのように実現するか」を設定する

✓ターゲットとなる患者層を決める

開業することによって実現したい(できる)ことすなわち、医院が目指す目的地が決まりました。
それでは目的地まで「どうやってたどり着くか」考えます。それが医院にとっての診療方針になります。
目的地への到達方法を考えるにあたり、ターゲットとなる患者さんを決めていきます。
得意な診療科や今後伸ばしていきたい領域をもとに、どのようなニーズをお持ちの患者さんを対象とするのか考えてみましょう。

✓医療体制を決める

次に医療体制です。思い描く未来の実現のため、必要となるサービス内容をもとに人員体制、設備などを決めていきます。そして最後にチェックです。改めて、実現するための方法と未来の理想像を突き合わせ、ゴールとプロセスに相違が無いか確認してください。
その際には理想と現実について色々な立場の方に意見を伺うことをお勧めします。理想も大切ですが、現実との乖離がありすぎると船は「遭難」してしまいますので、慎重に検討をお願いします。

まとめ

船は船頭だけでは目的地にたどり着きません。
正しく理想を描き、実現のための方法を整理することで開業を成功に導きます。
「開業して実現したいこと」「どのようにして実現するか」をじっくり考えてみましょう。